Ask 10 Persons
1. 主旨
十代の子供達が抱く海外に対するイメージを身近な視点から豊かなものにすることで、文化的に異なる他者に対するまなざしをより暖かいものに変えていくことが、Ask 10 Persons(以下A10)の活動が目指すところです。
2. 目的
- 十代の子供達が持つ海外の文化に対する素朴な疑問や質問に答えられる機会を創出します。
- 文化という言葉には、各個人の持つ文化、各地域の持つ文化、そして世界的に共通性の高い文化など重層かつ多様な側面を持っていることを改めて確かめます。
- 類似した興味・関心を持つ者が世界中にいるという感覚を共有できる機会を作り出します。
- マスメディアでは伝えきれない個人レベルでの地域文化に関する情報を相互に発信できる場を設けます。
- 他文化に関する興味・関心に基づいたデータベースを構築することで、世界中の子供達が類似した疑問や質問を簡単に検索できるようにします。
- A10の活動を通じて、個人レベルでの国際交流を行えるきっかけを提案します。
3. 概要
十代の子供達が抱く海外の地域文化に関する素朴な疑問や質問を集め、A10の活動に賛同するスタッフを通じて、海外に住む同じ十代の子供達にアサインメント(assignment)を行い、家族や友人など身近な10人の人物に対して同疑問や質問に関するインタビューを実施し、その結果を記事としてまとめ、インターネット上に公開していくことがA10の基本的な活動となります。
4. 基本活動の外郭
下記のアサインメント・システム概略図に沿う形で説明を行います。
第一段階:地域Aの先生(常任スタッフ)は、身近に接する生徒達から海外の地域文化に関する素朴な疑問や質問を集めます。
第二段階:地域Aの先生は、集めた疑問・質問の中から、特に面白いものを選択し、質問の内容の対象となる地域Bの事情を考慮する形で編集及び翻訳を行った上で、同質問を電子掲示板に公開します。
第三段階:地域Bの先生(常任スタッフ)は、電子掲示板に掲載された疑問及び質問を、地域Bに住む生徒達に対して紹介を行い、興味を持つ生徒に対して同質問に関する記事の作成をアサインメントします。
第四段階:アサインメントを受けた地域Bの生徒は、学校の友人や自分の家族、そして近所の知人など10人の人に対してインタビューを行い、その結果を記事としてまとめます。
第五段階:地域Bの先生は、まとめられた記事の内容を確認し、翻訳を行った上で、電子掲示板に公開します。
アサインメント・システム概略図
5. 活動の基本ルール
- A10の活動は基本的にアサインメント・システムにより運営されます。
- アサインメントの核となる素朴な質問や疑問は、基本的に十代の子供達の視点から出されたものとします。
- アサインメントされた記事は、子供達によって異なる10人の人々に対するインタビューを通じて偶然的に得られた結果に基づいて書かれるものとします。意図的な経緯を含んで書かれた記事は、何れの場合においても認められません。
- 質問・疑問の提案及びアサインメントを受ける資格のある子供は、基本的に10歳以上18歳以下とします。
- アサインメントは、必ず学校の先生などスタッフとしての資格を認められた責任ある者によって行われます。
- 明らかに一方的な価値観や偏見を含む内容や、政治的及び宗教的な扇動を含む内容をアサインメントすることはできません。また、偶然的な結果であっても上記の内容を含む記事についても公開することはできません。
6. 活動モデル
- 例えば、アメリカの学校にて、日本で今最も流行っているアニメーションは何かを知りたいという生徒が、A10に参加している先生に相談して、「今、日本で一番流行っているアニメーションは何か教えてください。」という質問を考え、インターネット上に用意された電子掲示板に同質問を掲載します。
- 掲示板上の同質問を見つけた日本の学校の先生は、母国語に同質問の内容を翻訳した上で(翻訳スタッフによって既に翻訳されていることもあります)、同先生が担当するクラスにて質問を披露し、アニメに関心を持つ生徒を探します。
- 関心を持つ生徒が見つかった際に、日本の先生は、アニメに関する記事をまとめる担当者としてのアサインメントを同生徒に対して行い、また基本的な記事の書き方として、10人の異なる人達に同質問をインタビューし、その結果と生徒自身の考えをまとめる方法を教えます。
- 同生徒は、友人や家族など身近な人物にアニメに関するインタビューを行い、その結果を簡単な統計のグラフなどを用いてまとめ、自身の意見を加えて日本の先生に記事として提出します。
- 日本の先生は、まとめた記事の内容をチェックし、翻訳を行った上でアメリカの先生に同記事を送ります。(翻訳スタッフが翻訳の手伝いを行う場合もあります)
- アメリカ側の先生は、質問を行った生徒に受け取った記事を紹介し、同生徒と一緒に満足できる内容としてまとめられた記事であるかどうかの確認を行います。そして確認の結果を日本の先生に伝えます。
- 日本側の先生は、上記の確認の結果を、記事をまとめた生徒に対して伝えます。
- 満足できる記事であると判断された場合には、同記事をデータベースに登録するとともに、インターネット上にて公開します。(満足できないと判断された場合には、もう一度記事を書き直すか、この時点でアサインメントが終了します。)
- 公開された記事を見た韓国の学校の先生が、韓国でも日本のアニメーションは人気があるため、韓国の生徒の中でも行ってみることを思いつき、同質問を韓国語に翻訳した上で(翻訳スタッフによって既に翻訳されていることもあります)、日本のアニメに興味を持つ生徒にアサインメントを行います。
- アサイメントを受けた韓国の生徒は、同じクラスの友人や近所の知人にインタビューを行い、10人分の結果を記事としてまとめ、自身の意見を加えて韓国の先生に提出を行います。
- 韓国の先生は、提出された記事の確認を行い、翻訳を行った上で、アメリカの先生に同記事を送ります。(翻訳スタッフが翻訳の手伝いを行う場合もあります)
- アメリカの先生は、質問を行った生徒に対して受け取った記事を紹介し、同生徒と一緒に満足できる内容としてまとめられた記事であるかどうかの確認を行います。そして、確認の結果を韓国の先生に伝えます。
- 満足できる記事であると判断された場合には、最初に掲載された日本の生徒による記事と一緒に韓国の生徒による記事をデータベースに登録するとともに、インターネット上にて公開を行います。(満足できないと判断された場合には、もう一度記事を書き直すか、この時点でアサインメントが終了します。)
- 上記のような形式で、同じ質問でも地域を越えて繰り返し記事のアサイメントと収集を行い、数珠繋ぎにつなげていくことで、個人ベースでの世界的な文化情報の集積と公開を行います。
- 個人ベースでの世界的な文化情報のネットワークを広げると同時に、同じような興味・関心を持つ者が世界中にいるという感覚を、A10に参加する全ての子供達と協力者の中で共有することを通じて、参加者間での国際交流の輪も広げていきます。
7. 運営体制
A10の活動は、基本的に次の4種類のスタッフによって運営が行われます。
- 執行スタッフの役割:A10の活動の運営・管理全般に関する責任を負います。各種スタッフの募集と管理、アサインメントの状況の把握、公開される記事内容の確認などの業務を行います。
- 常任スタッフの役割:参加生徒の募集、質問・疑問の収集、アサインメントの実施、記事の確認など、A10の基本的な活動の中核を担います。
- 翻訳スタッフの役割:アサインメント関連の文章及び記事の翻訳の支援を行います。状況に応じて、異なる地域に住む常任スタッフ間でのコミュニケーションの支援も行います。
- 技術スタッフの役割:A10の活動の運営に必要とする技術環境の整備の支援を行います。業務の中には、アサインメント情報の交換を行うサーバーや公開する記事を集積するためのデータベースの整備から、A10の活動に参加を希望する地域や教育機関の情報化の支援などが含まれます。
8. 参加資格
- 全ての種類のスタッフに対する最重要参加資格として、参加者自身の持つ文化的な感覚や視点そして価値観が、少なからずその人物が所属する文化の影響を受けていることを常に認識した上で、地域文化の多様性に対する寛容な姿勢と態度を明確に示せることが条件となります。
- 執行スタッフ資格:異文化コミュニケーションに興味・関心を持つ教育及び学問機関に所属する先生や研究者。豊かな異文化コミュニケーションの実践と経験を持つ専門家。地域の国際化に関する活動に貢献する人物。他の執行スタッフ二名以上からの推薦を必要とします。
- 常任スタッフ資格:異文化コミュニケーションに興味・関心を持つ教育及び学問機関に所属する先生や研究者。豊かな異文化コミュニケーションの実践と経験を持つ専門家。地域の国際化に関する活動に貢献する人物。他の執行スタッフ一名以上からの推薦、及び常任スタッフ一名以上の推薦を必要とします。
- 翻訳スタッフ資格:異文化コミュニケーションに興味・関心を持ち、A10の活動に賛同し、二ヶ国語以上の言語に精通した人物。他の執行スタッフ一名以上からの推薦、若しくは常任スタッフ一名以上の推薦を必要とします。
- 技術スタッフ資格:異文化コミュニケーションに興味・関心を持ち、A10の活動に賛同し、インターネット関連技術に関する十分な知識と力量を持つ人物。他の執行スタッフ一名以上からの推薦、若しくは常任スタッフ一名以上の推薦を必要とします。
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